あの人が待つ、あの島へ。

基本的に夏の間は活動休止がお約束の「食いしん坊倶楽部」。
でも今年の夏はちょっと違います。
暑さなんて何のその。 三人揃って、あの人が待つあの島へ行ってきました。

あの島とは半年前、鯖しゃぶを食べに訪れた家島諸島の一つ、坊勢島。
そしてあの人とは、美味しいお魚と人情溢れるその島で、
ひょんなことから出会ったフィッシャーUさんです(^^)
人の好さが滲み出たような、何とも味のある笑顔が印象的なUさん。
勿論お魚の美味しさにも惹かれたけれど、
世の中にこんな親切で世話好きな人がいてはるのか~と感動し、
そんなUさんにもう一度会いたくて、立て続けに坊勢を訪れたこの冬でした。

しかし先日、そのUさんの訃報が・・・
それは余りにも突然かつ想像だにしない出来事で、
メールに書かれているその文章の意味がすぐに理解できないほどの衝撃でした。
でもそれは、悲しいことに紛れもない事実だったのです。
あの笑顔にもう会えないなんて・・・そう思うとどうしても最後にお別れを言いたくて、
三人でUさんのお宅にお邪魔してきたのでした。

迎えに来てくださった車が、Uさんと初めて出会った港の作業場のわきを通った時、
おお!よう来た!と言う声が聞こえたような。

そしてお宅にお邪魔して、お仏壇でちょっとかしこまったUさんにご挨拶。
その後は、お姉様と奥様と一緒にUさんの思い出話で泣き笑いでした。
きっとUさんも笑って聞いておられたことでしょう。
残念ながらUさんにそっくりな(笑)お姉さまは途中で帰られましたが、
そのあと奥様の心づくしのご馳走、それも贅沢にも鱧尽くしでもてなしていただき、
娘さんから(ご本人は残念ながらこの日は不在)と言うお酒も出して頂き、
Uさんの供養と言う言い訳?をしつつ散々飲み食いしてしまいました(^^;)

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このほか、鱧のから揚げに鱧と梅肉の天ぷら、とれピチの海老を使った冷たい餡かけに
メバルの煮つけ(二尾も食べちゃいました・・・恥)と、本当に坊勢の夏の美味がてんこ盛り!でした。
ただ今回は目的が目的だけに、カメラを持っていかなかったのですよね・・・
一応スマホで撮ってみたもののガックリのできばえでした。折角のお料理を申し訳ない・・・

もっともっと思い出話を聞きたかったのですが、何せ船の便数が少ないという事で、
最後には山ほどのお土産まで頂きつつ、大慌てでのお別れとなってしまいましたが、
ご家族の皆様の温かいおもてなしと、Uさんと言う素晴らしい人に出会えた運命に感謝しつつ
そして、また必ず三人官女揃い踏みで会いに行きますから!と心に誓いつつ、帰路に着きました。





坊勢の美味しいものを買って帰るのも、きっと坊勢を愛するUさんは喜んでくださるだろう。
そんな思いもあって、実は三人とも「乱菊すし」さんで鱧ずしと穴子の押しずしを予約していました。
まさか、Uさん宅で素晴らしい鱧尽くしが待っているとも知らずに・・・(笑)

しかし、帰りのJRが事故で一時間も遅れてくれたお蔭か、
あれほどパツンパツンだったお腹もお家に着くころには程よく落ち着き、
じゃあ折角買って帰った鱧ずし、ちょっと味見してみるか~♪
という事で・・・
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味見と言うには余りにも食べ過ぎな6切れが整列(^^;)
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Uさん宅ではもう一生分の鱧は食べた!と思ったけど、またこれはこれで違った味わいで(笑)
結局するすると全部お腹に収まりました。
Uさん、坊勢の鱧は最高です!
Commented by leBelier813 at 2012-07-31 04:17
もしあの日、Uさんと出会ってなければ
諸般の事情で (笑) 初回どまりの訪島だったかかもしれないですよね
また夏に鱧食べにおいで、とおっしゃっていたけどまさかこんな形でね
しかもご自宅にいただきに行くことになろうとは予想だにしなかったけど
やはりUさんがあちらから導いてくださったんでしょう。
その鱧、そうでしたか 日曜の夜酒、いっちゃいましたか(^^;
我が家も鱧は即日完売、わたし1コ、B1号2コ、B2号3コ、
そしてないことにあの魚嫌いなミスターが残り全ていっちゃいまして候ヨ。
穴子の方は、冬に食べたあの味再来とまではいかずでしたが美味しかった!

「今度はカニやで」ってUさんの声が聴こえてくるようです。
って都合のいい空耳かな(^^)
Commented by pecomann55 at 2012-07-31 15:51
chidoriさんの綴られるUさん日記、すごく好きでした。
あぁやっぱり田舎っていいな~
まだまだ良い人ってたくさんいるんだな~
私も一度行ってみないな~
等々、思いながらいつも読んでいました。
とても残念です。
Uさんのご冥福をお祈りいたします。
ご自宅で鱧、きっとUさんも天国から微笑ましく見ていらっしゃったでしょうね。
それにしてもすっごい鱧の量ですね。
鱧好きにはたまりませんね~
旅って、深いですね。
Commented by dvo-schu at 2012-07-31 21:14
chdoriさんのショットも見てみたかった~
かえすがえすも残念です。

坊勢の鱧は絶品でしたね。
あの大皿盛りの残りは無駄になっていないのでしょうか?
ただただ、それが気になっています。
あっ、バタバタ帰ってしまったのが一番気になっていることでした。
今度訪問するときは、ちゃんと失礼のないようにせねば。
って、また行く気だ~ 
こんな私たちにuさんは呆れながらも嬉しそうな顔されてるよね、きっと。

乱菊さんの鱧しゃぶコースの最後にこの鱧の押しずしがでるそうですよ。
行かれた方のブログを見ました♪
Commented by queso at 2012-08-01 22:32 x
人の出会いと別れというのは本当に縁ですよね・・・
この年になると親もそうですが、お世話になった方々が亡くなるという
事もだんだんと増えてきます。
哀しいけれど、それも現実なんだと受け止めつつ、そして自分も年を
とってきていて、やがて・・・というのも事実。

そんな中、こうしてあの人ならこの味、この料理という食の記憶を
残して下さった方というのは貴重だなぁとつくづく思います。
殆どの人は、まず「お母さん」となるのでしょうけれど、あとは
よく通った定食屋さんの〇〇さんとか・・・。
色々美味しいものを教えてくれた昔の上司とか・・・
フト、久々に夏のお便りでもしなくちゃ、とchidori様の記事を拝見して
思いました。
Commented by chidoriashi55 at 2012-08-03 05:24
◆きみどんさま◆

確かに!
いくら鯖しゃぶが美味しかったとはいえ、諸般の事情ありますもんねー。
でもそんな障害を乗り越えてでも行きたい島になったのは
やっぱりUさんのお蔭です(^^)
それにしても、夏の坊勢の鱧をこんな形で堪能することになるとは・・・
ホント、思いもよりませんでしたねー。
いまだに信じられません。
美人薄命と言いますが、Uさんの場合は余りにいい人過ぎて
早く天に召されてしまったのでしょうか?

例の鱧ずし、きみどん家でも大好評だったんですね~♪
ミスター、残り全部って食べ過ぎですがな(笑)
穴子は握りに及ばずでしたか?!
握りの100倍美味しかった~、と言われたらどうしようと思いましたが、
それならガマンできます(笑)

カニカニカニ~♪
あのワタリガニですね、むほほ!
Commented by chidoriashi55 at 2012-08-03 05:30
◆maronさま◆

殺伐としたいやーなニュースが多い今日この頃、
まだ日本にはこんな良い人がいたんだ!と嬉しくなるような人でした(^^)
冬の坊勢は夏程の賑わいはないとは言え、次々と訪れる観光客、
そんな中Uさんに声を掛けて貰えたのは、今思えば何と幸運なことでしょう。
亡くなられたのは返す返すも残念でなりませんが、
この出会いはきっと一生忘れないことでしょう。
淡路島の鱧も凄いけど、坊勢の鱧も凄いでしょう~♪
ってまあどちらも同じ瀬戸内海で、繋がってるみたいなもんなんですけどね(笑)
もし機会があれば、是非maronさんも坊勢を訪れてみてください(^^)
Commented by chidoriashi55 at 2012-08-03 06:18
◆dvoさま◆

ホントにねぇ~
個人宅でのお料理なんて、撮ってはいけないだろうし・・・と思ってましたが
そんな雰囲気もなく(笑)後悔しまくりでした。

考えてみたら、京都の鱧もあちら方面から来るんですよねー。
そりゃ、美味しいはずです。
そうそう、ワタシもあの残りが気になってました。
食べた量より、はるかに多い量が残ってたし。
家族の皆さんで食べてくださったと思いますが・・・
それにしても慌ただしく、立つ鳥跡を濁しまくりで帰っちゃいましたねー、大反省!
ま、あのUさんのご家族の事、許してくださってると思いますが(←都合のいい解釈)

おおお、夏の乱菊さんは鱧ずし付なんですねー。
鱧しゃぶも食べたかったなぁ。
来年、楽しみです(え?)
Commented by chidoriashi55 at 2012-08-03 06:28
◆quesoさま◆

確かにね~
自分がこれだけ老いて(爆)来てるんですから、親世代は言わずもがな。
そのうち同級生の中からも悲しいお知らせが来そうです。
しかし、年齢的に仕方ないならともかくも、今回は本当に残念でした。
人の寿命と言うのは本当に計り知れません。
短くとも充実した人生を送られたUさんを思うにつけ、
自分もそんな時に悔いが残らないような生き方をせねば、と思う今日この頃です。

今思うに、人の(と言うかワタシの?!)記憶は全て食に繋がっているような(笑)
今回の出来事は言わずもがな、幼き頃の記憶を辿ってみても
まずはじめに食べ物ありきです。
初めて作ったお料理の思い出も鮮烈で、いまだにその時の不味さは忘れられません(爆)
by chidoriashi55 | 2012-07-30 23:35 | 嬉しい | Comments(8)

残しておきたい美味しい記憶と日々の徒然をのんびり綴ってます。


by chidori
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